昨年12月に急性肝不全のため亡くなった森田芳光監督(享年61歳)の遺作「僕達急行 A列車で行こう」(3月24日公開)の前売り鑑賞券に、史上初めて本物の切符が特典として付けられることが18日、分かった。「通常版」に加え、作品にゆかりのある駅の入場券が付録となる2種類の鑑賞券を「プレミアム版」として21日から限定発売。鉄道ファンでもあった森田監督の“遺志”を受け継ぐ形となった。
「いつか作りたい」と願っていた、鉄道ファンが主人公の映画「僕達急行―」を完成させ、天国へと旅立った森田監督。子供の頃から鉄道好きだった監督の思いをファンへつなげるアイテムが、前売り券の特典となることが決まった。
21日から全国89劇場で発売される前売り券は、通常版とプレミアム版を用意。通常版(1300円)には携帯電話などを収納できるポーチが付くが、各1000セット限定で発売されるプレミアム版(いずれも1800円)には、京浜急行とJR九州の記念入場券が、それぞれポストカードと共に封入されている。
今回の決定は、森田監督の遺志でもある。関係者によると、昨春に行われた宣伝会議に出席した森田監督は、前売り券の特典に関する話し合いになった際、「鉄道ファンが喜ぶものを絶対に付けたい。通常版とは別に、特別なものを作りたい」と話していたという。
鉄道が登場する映画は過去にも多数あるが、切符が前売り特典として付けられるのは史上初。同作を配給する東映が、全国各地にホテルを持つなど事業内容として観光部門を持っているため、切符を扱うことが可能となり、今回特別に劇場販売が許された。
俳優の瑛太(29)演じる小玉の自宅付近を走る京浜急行は、作品で登場する京急蒲田、六郷土手、神奈川新町の3駅。一方、JR九州は、作品後半でもう一人の主人公・松山ケンイチ(26)演じる小町と小玉が2人で訪れる駒鳴、豊後森の両駅と、映画タイトルと同名の特急「A列車で行こう」が昨年10月から走る三角(みすみ)線の終着駅、三角が選ばれた。
もちろん、鉄道ファンにとっては“お約束”の硬券(最初から駅名が印刷された、硬い厚紙で作られた切符)。作品のロゴが印刷された入場券は、鉄道ファンと映画ファン、双方の“マニア心”をくすぐる特典となることは、間違いない。
◆JR九州ではコラボ乗車券 〇…劇場での前売り鑑賞券とは別に、JR九州では同じ21日から特急「A列車で行こう」と映画とのコラボレーション乗車券を発売する。同特急の走行区間の切符と映画鑑賞券がセットになったもの。博多駅、熊本駅のみどりの窓口と、JR九州商事のホームページ「たびSHOP」(http://tabishop.jp)で発売される。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120119-00000002-sph-ent
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2012年01月19日
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